経験例37 動悸が強く乗り物に乗れない30代 男性 【 パニック障害の治し方 】


発病の経過と症状

ご相談いただいた症状は下記のものです。

とにかくドキドキする(動悸)
乗り物恐怖症

・乗り物全般に乗れない
・不安感/恐怖感が強い
・以前に一度あった過呼吸への恐怖が強い

発症は7年ほど前

このドキドキはただの動悸ではなく、パニック発作の前兆

パニックを起こすのが怖すぎて、乗り物に乗ることが怖い。乗れない。


特徴

ご相談いただいた症状以外の特徴は

1.不安感、恐怖感、パニック、夢を見ることが多い、眠りが浅いなど 脳が過敏な状態である。

2.寝付きが悪く、イライラが強いなど脳の興奮状態が強い。
  微熱感、ほてり、のぼせなど体の興奮状態も強かった。

3.晩酌が好きでアルコールを毎日。

4.起床時の体調が最も悪く、午後あたりから少しずつ楽になっていく。


治療経過

服用から1ヶ月

改善を感じない。

服用から2ヶ月

なんとなく良くなってきている気がする。悪くなるかもという時に踏みとどまれるようになってきた。

再来月に飛行機に乗る予定がある。改善が間に合うか心配している。

服用から3ヶ月

ほとんど改善。全く症状が出ない訳ではないが、あまり気にならない。

服用から4ヶ月

飛行機にも問題なく乗れた。まずまずの状態。

服用から5~6ヶ月

症状が全くない訳ではないが、概ね良好。

その後

調子が良くなったためか、半年の服用で中止。

連絡が途絶える。


服用中止からおよそ1年後

「症状がぶり返してきた。精神的な緊張が高まる出来事があったからだろうか?」

と相談があり。服用を再開することに。

再服用から1ヶ月

改善の傾向なし。

再服用から2ヶ月

ぼちぼちかなという感じ。大きくは変わらない。

再服用から3ヶ月

以前のような完全に治ったという状態にまでは戻っていない。

まだ、悪くなりそうだなと思う場面で悪くなる

再服用から4ヶ月

調子がすごく良い。もう廃薬しても良いくらい。

再服用から5~6ヶ月

調子が良い状態が続く。「廃薬しようと思う」とのことで、治療は終了した。


考察

乗り物への恐怖が強く、パニック発作として、もしくはパニックの前兆として動悸が出てくる方でした。

乗り物への恐怖だけではなく、日常的にも何かきっかけがあれば不安感や恐怖感が出てきます。
脳の過敏な状態が強く、パニック障害の典型的な例とも言えます。

治療は順調でした。
改善が始まるまでに2ヶ月ほどは要しましたが、改善が始まるとその後の改善スピードが早いのが印象的でした。

調子が良くなってからも体質改善の期間が少し必要なのですが、1度目の治療ではすぐに廃薬してしまったために1年後に再発する結果となりました。

調子が良くなってすぐに服用を中止される方は再発されることが多いです。
症状が出なくなった=完治ではありません。症状が出なくなっても病気の根は残っているのです。

再服用後は1度目よりも少しだけ改善スピードは落ちました。
これは服用を開始した季節の要因が大きいかと思います。
体質や治療法によっては、治しやすい時期と治りにくい時期もあるのです。

改善が始まってからは、やはり順調でした。2度目はすぐに廃薬せず、数ヶ月間体質改善を目的として服用を継続。

廃薬後は再発したとご連絡をいただくことはありません。
体調良く過ごしていただけていると思います。


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