発病の経過と症状
ご相談いただいた症状は下記のものです。
吐き気
動悸
・食事中や緊張した時に症状が出てくる
・食後に不安感が出る
・すぐに帰れない場所や気を使う人といる時にも出てくる
・吐き気がすると動悸が出てくる
・外食が苦手
発症は高校受験の時
高校受験の時、就職した時と症状が強く出てきた。
治療の途中で
不妊
で悩まれていたことを打ち明けられる。治療開始前から悩まれていたとのこと。
特徴
ご相談いただいた症状以外の特徴は
1.胸焼け、お腹が空かない、食事の量が入らない、食後に不快感が強い、喉が詰まる、胃やお腹の張り、外食すると食事が入らない など、胃腸の乱れが強かった。
2.不安感、恐怖感、パニック、夢を見ることが多い、焦燥感など 脳の過敏状態も強かった。
3.生理周期は順調だが、生理痛が強い、生理前緊張症候群(PMS:イライラ・過食・軟便・浮腫)が出るなど女性ホルモンの分泌バランスは乱れていた。
治療経過
服用から1~2ヶ月
大きな変化はなし。少し食欲が出てきたかな。
服用から3ヶ月
この1ヶ月では大きな変化なし。
(ここで処方を少しだけ手直し。食欲は徐々に出てきているものの、十分な改善とは言えないと判断した。)
服用から4ヶ月
食後に出てきていた不安感が強くならなくなってきた。
お腹が空いてきて美味しく食べられるが、食後に吐き気が出て不安感に発展する。
服用から5ヶ月
大きな症状は出てこなくなった。
服用から6ヶ月
少しずつ改善が進んでいる。
服用から7ヶ月
さらに改善が進んだ。
前月は吐き気が月に5回くらいだったが、今月は2回に。
動悸も少なくなっている。
服用から8ヶ月
吐き気が劇的に改善。体調もまずまず。
服用から9ヶ月
日頃の体調は良いが、生理前に不調が出てくることが多い。
ここで始めて、不妊で悩まれていることを相談される。
体調が良くなってきていることもあり、「不妊用の漢方薬はないか?」とご相談いただいた。
「まずは母体となる方の体調を良くしていくことが優先。体調が良くなることで妊娠の可能性は高くなると説明。体調が良くなった上でも不妊が続くようであれば、そこから治療していきましょう」と話し、ご納得いただいた。
服用から10~14ヶ月
ゆっくりと改善が進む。症状が出てくるのは生理前だけに集中してきた。
出てくる症状も吐き気や動悸ではなく、胃の不快感だけに。
服用から15~17ヶ月
胃の不快症状も次第になくなっていった。体調は良いと言える状態に。
服用から18ヶ月
妊娠の報告
体調が良好ということもあり、ここで治療は終了した。
その後のご連絡はいただいていませんが、元気なお子さんが誕生してくれていると思います。
考察
胃腸の強い乱れが特徴的な方でした。
食事の内容や量についてもアドバイスしながらの治療となりました。
始めの3ヶ月は大きな改善がない中、よく我慢して治療を続けていただけたと思います。
改善が実感出来るようになってからは、比較的順調に改善が進んでいきました。
途中、不妊で悩まれていることをご相談いただきましたが、結果として母体となるご本人の治療を優先して始められたのは正解であったかと思います。
不調を抱えたまま、無理に不妊治療等で妊娠してしまうと、妊娠中も体調が悪い状態が続き、胎児への悪影響が心配されるためです。
妊婦の体調が悪い状態=胎児や胎盤への血流が悪い状態
と当店では考えています。
この方には女性ホルモンを整えるような不妊用の漢方治療を行った訳ではなく、吐き気や動悸などの不調を改善していく治療を行っただけです。
体調が良くなるとともに妊娠されたことからも、不妊の原因は体調不良であったと判断しています。
当店の経験上、不妊の原因が母体となる方の体調不良であることは多いと考えています。
体調が良い状態で妊娠出来たことは、この方にとっても赤ちゃんにとっても大変良かったと感じています。
ご相談は無料です。下記のリンクからご相談下さい。