経験例36 頻尿で授業が受けられない10代 女性 【 自律神経失調症の治し方 】


発病の経過と症状

ご相談いただいた症状は下記のものです。

頻尿:1日20~30回ほど

・急にトイレに行きたくなり、我慢が出来なくなる
・授業中にトイレに行きたくなる
・常にトイレのことを考えてしまう。

発症は9ヶ月前

幼少期から喘息持ちだった。
小学生の時には、喘息に加えてアレルギー性鼻炎と結膜炎を起こすことが多かったとのこと。


特徴

ご相談いただいた症状以外の特徴は

1.不安感、恐怖感、パニック、夢を見ることが多いなど 脳が過敏な状態である。

2.緊張時にだけ症状(頻尿)が出る。家では問題ない。
  特に緊張する場面では、頻尿だけではなく不安感なども強く出る。
  ただし、学校が嫌だったり授業に特別緊張感を持っている訳ではない。

3.緊張感が高く、イライラ・ヒステリックになるなど脳の興奮状態も強かった。


治療経過

服用から1ヶ月

イライラが少し軽減したが、頻尿には変化なし

服用から2ヶ月

授業中の尿意がほぼなくなった。ただし、講堂などではまだ尿意が出てくる。
授業中の尿意が改善しただけでも嬉しい。

服用から3ヶ月

授業中の尿意は完全になくなった。講堂ではまだ出てくるが、これまで30分しか我慢出来なかったのに3時間ほど我慢出来るようになった。

服用から4ヶ月

学校が長期休暇に入り、頻尿症状は全く出ない。ただ、学校の休み明けに、また授業中の尿意がきたらどうしようと不安・心配は強い。

受験を控えているので、ストレスが増えてきているかもしれない。

服用から5ヶ月

学校再開したが頻尿も不安感も大丈夫だった。来月から受験なので心配はしている。

服用から6ヶ月

受験はなんとかクリア。これから卒業式、入学式とあるのでまた心配。


その後

入学後には、環境の大きな変化に伴い、不調が出ることもしばしばあった。

環境になれるとともに体調は安定。学校行事や交友関係の影響で一時的に不調が出ることはあるが、大きな不調には至らない。

現在の体調は良好。頻尿の治療はもうしていないが、体調管理のために漢方薬の服用を継続している。


考察

神経性の頻尿の分かりやすい例でした。

緊張する(緊張とは感じていなくても)と膀胱の筋肉に収縮が起こり、内圧が高まることで尿意を感じる。
排尿したい訳ではなく、尿意があるだけ。実際、頻尿時にはほとんど排尿(量)はなかったようです。

必要な処方を適切に使うだけで、問題なく改善していきました。

早めに治療を開始出来たのは良かったと考えています。

受験の直前に治療を始められても改善が間に合わなかったかもしれません。


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