【漢方薬屋のひとりごと22】 お風呂に入るのが怖い、苦手、不調が出る

こんにちは。

自律神経失調症・パニック障害専門のせいゆう薬局です。

漢方薬専門店でもあり、漢方薬だけでの治療を行っています。
サプリメントや健康食品を治療に用いることはありません。

今回のひとりごとは

です。

風呂キャンセル界隈などという言葉が耳に入ってきますが、聞くたびにお風呂で不調が出てしまう人たちのことを思い起こしています。

ちなみに風呂キャンセル界隈とは、面倒・時間がもったいないという理由でお風呂に入らないことを指すらしいです。
自律神経失調症とはなんら関係のない言葉です。

それではひとりごとを始めていきます。


お風呂が苦手な2つのタイプ

お風呂で不調が出る方は、大きく2種類に分けることが出来ます。

1つは、風呂場という空間に入ること自体に緊張したり、不安や恐怖を感じてしまう方たちです。

もう1つは、お風呂に入ることで実際に身体的な不調が出てくる方たちです。

日本人は比較的お風呂が好きな民族であろうとは思います。
そんな中、お風呂は好きなんだけど怖くて入れない、不調が出るから入れないという方は一定数いらっしゃいます。

特に自律神経失調症やパニック障害の方では、こうした傾向は多いと考えています。


お風呂に入ると緊張、不安、恐怖を感じる

前者の不調については、精神症状として出てきています。

風呂場という空間に対しての緊張が主となります。
閉所恐怖の一種であったり、湿度や室温が高い場所への恐怖感であったり
密室に1人になるという状況が怖いということもあります。

風呂場には菌が発生しやすいということで、強迫性症状の一種として恐怖を感じる方もいます。

何故か分からないがお風呂に入るとソワソワする。と訴える方もいらっしゃいます。


このため、

など。

精神症状が原因でお風呂に入れない、苦手としている方は多いです。


お風呂に入ると身体症状が出る

後者の方では、お風呂に入ると実際に体調不良が起こります。

など、出てくる症状は様々です。
上記症状以外でもどんな症状でも出てくることがあります。

身体を温めることや湿度が高い場所に身をおくことでこうした不調が出てきます。
前者の精神症状と共に身体症状が同時に出てくることもあります。

お風呂は健康に良い、自律神経に良いと盲目的信じている方もいらっしゃいますが、実際はそうではありません。


どうするのが正解?

お風呂で不調が出てしまう方、苦手な方はどうすれば良いのでしょうか?

実際のところ、お風呂に入らなくても体調が悪くなるということは特にありません。

不潔に感じる、臭いがしてしまうことはありますが、体調には大した影響はないです。
極論を言えば、「お風呂に入らなくても死にはしない」ということです。

したがって、お風呂は極力入らず、許容出来る範囲内で入りましょう。

拭いて済ませてOK

お風呂に入ることで不調が出るということは、ストレスを受けるということです。

上述のように、お風呂に入らないことは命に関わるようなことではありません。

自分の選択でストレスを避けられるのであれば、ストレスは出来るだけ避けておきましょう。

ストレスがあると体調はなかなか整いません。

お風呂で不調が出てしまうという方は、おそらくお風呂以外の日常生活でも様々な不調を感じながら生活をされているかと思います。
(なかなかお風呂だけでしか不調が出ないという方はいらっしゃいません。)

お風呂だけの問題ではなく、その他の不調を上向かせていくためにも、避けられるストレスは出来るだけ避けると考えておきましょう。


最後に

今回のひとりごとでは

という3点が伝えたいことになりました。

ご自身の周囲を見渡しても、いろいろとネットで検索してみても
お風呂に入れないという方はほとんど見つけることは出来ないかと思います。
自分の体調不良をわざわざ発信する人が少ないためです。

ただ、当店ではお風呂に入れない方はたくさん診てきています。
決して珍しくはありません。

そしてそのほとんどは自律神経失調症やパニック障害(一部、強迫性障害)の方です。

お風呂で不調が出てしまう方、お風呂に精神的な理由で入れない方

当店ではこうした不調を感じていらっしゃる方の治療は良く行っています。

改善させていくことはそれほど難しくなく、お力になれることは多いと考えています。
治療していけば普通にお風呂に入れるようになっていくでしょう。

お困りの方はぜひご相談下さい。

以上、今回のひとりごとでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。