こんにちは。
自律神経失調症/パニック障害専門のせいゆう薬局です。
漢方薬だけで治療に取り組む、漢方薬専門店です。
今回のひとりごとは
体重が減ることは怖いこと?
体重と体調の関係について
です。
漢方治療を進めていく中で飲食についての指導・アドバイスを行っていくことは多いです。
その過程で体重が減ることは珍しくありませんが、体重が減ることを怖がって適切な飲食が出来ない方も少なくありません。
体重が減ることとはダメなことなのか、怖いことなのか解説していきたいと思います。
体重減は症状なのか?
今回は先に結論からお話しましょう。
体重と体調は関係ありません。
当店では治療にあたって、まずは改善していきたい体調不良・症状の聞き取りを行っていきます。
その際、改善したい症状として
「体重減少」
と訴えてこられる方が少なからずいらっしゃいます。
まず、体重が減ること自体はいわゆる「症状」ではありません。
あくまでも体重の増減は結果でしかありません。
摂取カロリーと消費カロリーとの差によって決まっているだけです。
(もう少し厳密に言えば、水分排泄量と水分摂取量との差も関係しています。)
☆体重が減ることで体調が悪くなるということはありません。
したがって、体重の減少を止めた(体重を増やした)からと言って体調が良くなるというようなこともありません。
体重の減少は治すべき症状ではないということです。
◎ポイント
体重が減ることは体調不良ではない。
不健康そうに見えるという見た目の印象に過ぎない
世の中には体調不良と共に体重が減ることを怖がる方は多いです。
(反対に体重が減ることを喜んでいる方も中にはいらっしゃいます。笑)
当店の漢方治療では、漢方薬の服用と並行して「飲食の養生」をお願いすることが多いです。
体調を改善していくために適切な飲食をしていくようにお願いしています。
「食養生」の内容については漢方薬を購入していただいた方への治療の一環としてお伝えしているものです。
一般公開はしておりません。ご了承ください。
飲食の養生は、出来なくても治療は進めていけるのですが、養生しないと治療にとても時間がかかります。
ただでさえ漢方治療は時間がかかるものですが、養生が出来るかどうかで改善スピードが大きく変わってきます。
さて、この飲食の養生をしていただくとほとんどの方で(一時的に)体重が減っていきます。
この時の体重減少も怖い・不安と感じる方が多いようです。
ただ、これも摂取カロリーを抑えた結果ですので、当たり前の物理現象が起こっているだけです。
食べなければ痩せるのは当然のことで、それは体調が悪くなったから痩せている訳ではありません。
体重の増減が体調に影響を与えることはありません。
極論を言えば
どれだけガリガリに痩せていても、その方の体調が良ければ全く問題はありませんし
どれだけ太っていたとしても、体調が良ければ何も問題はありません。
反対にいくら理想的な体重で生活していても、体調が悪ければその理想的な体重は何も意味を成しません。
世の中には「とても痩せているけど健康体」という方はたくさんいらっしゃいます。
痩せていることが不健康そうに見えるというのは、あくまでも見た目の印象の問題です。
◎ポイント
大事なのは体調。体重は見た目の印象や自己満足の対象。
体重が減る中で考えていくこと。
これまで述べてきたように、体調を考える上で体重を気にされる方は多いですが、体調と体重は関係ありません。
体調不良時の最優先事項はまず「体調を良くしていくこと」です。
体調が良い状態で維持できるようになると、その方の理想的な体重に自然と落ち着いていきます。
(実は減った体重が自分にとってのベスト体重だったということもあります。)
まずは体調優先、体調が良い状態になってから体重を気にするという順番で考えておきましょう。
体調が良い状態であれば、「もっと痩せたい」「もっと太りたい」と自分の理想に向かって自由に活動してもらって大丈夫です。
「体重が減って怖い」と感じていらっしゃる方のほとんどは、食欲不振などの体調不良によって十分に食事が取れないという状態の【結果】として「体重の減少」が起こっています。
治すべきは食欲不振なのであって、体重の減少を止める必要ありません。
体重が減ったからと言って、体調が悪くなるというようなことはないためです。
体重減は、体調不良の原因ではなく、体調不良の結果です。
当店の治療では体重が減りながらも体調が良くなっていかれる方が本当に多いです。
治療開始前は「体調不良後、体重が減っていて怖い」とおっしゃっていた方も
体重はさらに減っているが、体調は良くなっていくという経過で安心していただくことが多いです。
「あんなに体重が減るのが怖かったのに、今は体重が減っても気にならない」
とのことです。
体調が良くなっていく経過を目の当たりにすると「体重が減る」=「体調が悪い」ではないことが実感出来るのかと思います。そんなことよりも体調が良くなっていることが嬉しいようです。
なお、減った体重については、後から問題なく取り戻していけます。
(体重を戻した方が良いかどうかはまた別問題です。)
◎ポイント
体重が減る=体調が悪い ではない。
まとめ
体調不良時の体重の減少は気にしないようにしておきましょう。
体重の減少は体調不良の原因ではありません。
体調が悪いから体重が減っているだけです。
体重を増やそうとして取り組んでいることで、かえって体調を悪くしてしまっている方も良くお見かけします。
体調不良時はまず体調を良くしていくことが優先です。
自己流でいろいろと取り組んでみたり、病院での治療を行ってみてもなかなか体調が良くなっていかない場合には、ぜひ漢方治療を検討してみて下さい。
特に当店では、病院の治療では改善出来なかった体調不良を良くしていくことを得意としています。
もしよければご相談下さい。
今回のひとりごとは以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。