こんにちは。
自律神経失調症/パニック障害専門のせいゆう薬局です。
漢方薬専門店となります。
今回のひとりごとは
オブラートでの漢方薬服用のススメ
です。
漢方薬はオブラートで服用しよう。
ご存知かと思いますが漢方薬には独特の味や臭いがあります。
特に自律神経失調症の治療に用いる漢方薬は苦みが強いものが多いです。
服用を苦手とされている方はたくさんいます。
当店では漢方薬を服用する際には、オブラートでの服用をお勧めしています。
(オブラートをご存知ない方はgoogle等で検索してみて下さい。)
オブラートを使うと舌や口の中に漢方薬が触れることなく服用が出来ます。とても楽です。
口内(舌・内頬・喉など)に張り付いた漢方薬を洗い流すために、多量の水分を飲むといったこともなくなります。オブラートでの服用は、慣れてくると1~2口の水分があれば、つるんと服用出来るようになります。
オブラートでの服用には少しのコツが必要です。
- ・オブラートに薬を入れすぎないこと
- ・飲み込む前にしっかり水に浸すこと
がポイントになります。
多量の薬を入れるとどうしても喉に詰まりやすくなります。
漢方薬は1回分の服用量が多くなることが多いです。
多くなる場合にはケチらずに分けて服用しましょう。
オブラートはペラペラしているとはいえ、水にぬれていない状態では少し固いですし、引っかかりやすい、破れやすいといった特性があります。
飲み込む前には水にしっかり浸し、少しトロッとした状態にしておくとつるんと飲み込めます。
以外と破けにくいので、焦らず水に浸してみて下さい。
お勧めの使用・服用方法は、
- オブラートに薬を入れる。端を摘まんでねじり、簡易的に封をします。
- 口に水を含みます。(1口でごくんと飲み込める程度の量で良いです。)
- 口に水を含んだまま、オブラート(薬)を口に入れ、全体を少し馴染ませます。
- オブラートが少し柔らかくなったと思ったら、ごくんと飲み込みましょう。
ポイントは、オブラートの先だけ浸すのではなく、全体を浸してしまうことです。
(オブラートを摘まんだままコップなどの水に浸すと摘まんだ部分が濡れません。)
オブラートに渇いた部分が残っているとそこが口や喉にくっつき破れる原因になります。
◎ポイント
オブラートは口の中で水に浸してあげると破れにくい。
オブラートで服用して問題ないのか?
オブラートで漢方薬を服用することについては、問題ないとお答えしておきます。
一部の方は、漢方薬は臭いや味も効果の1つとオブラートで服用しないように勧めていますがそんなことはありません。
臭いが大事なのであれば、服用する時だけでなく、匂い袋にでも入れて持ち歩き、常時臭いを嗅いでおけば良いです。(おそらく臭いだけではほとんど効果は得られません。)
味が重要なのであれば、服用せずに口に入れて舐め続ければ良いのです。
注:口の中の症状を改善するために、口腔内に一定時間漢方薬を触れさせるという治療法は存在します。例外はあるので、漢方薬を出してくれた人・店・病院には確認をしてみて下さい。おそらく予め説明がされているかとは思います。
実際のところ、漢方薬で臭いや味の影響は微々たるもので、薬効にはほとんど影響していません。重要なのは、結局服用して胃の中に漢方薬を入れることなのです。
オブラートで服用したら効果が得られなかったという話は聞いたことがありません。
実際、当店では漢方薬の服用をオブラートでとお勧めしていますが、しっかりと効果を得られています。
店主である私も漢方薬を服用する際にはオブラートを使用しています。
「臭いや味が~」とオブラートでの服用を避けるようにお話されている方は、薄い知識だけを持っていて治療経験が少ないのかなと思います。
服用しにくいからと服用が疎かになってしまうようなことがあれば、そちらの方が大損害です。
オブラートで服用してもらって全く問題ありませんし、“もし仮に” 多少効果が劣るようなことがあっても服用を継続していく方が絶対に重要です。
ぜひ、オブラートでの服用を試してみて下さい。
オブラート分が余計な出費となりますが、快適な服用が出来ると服用も継続しやすいです。
もちろん継続服用が出来ることで漢方薬の効果が得やすくなります。
なお、お勧めのオブラートは、「袋型オブラート」です。
1回の服用量が多い漢方薬は丸型オブラートや角型オブラートでは包みにくいです。包む際に破れてしまう、こぼれてしまうなど良くあります。
袋型オブラートは少し高めなのが難点ですが、薬のセットが楽なのでお勧めしています。
(カップ型オブラートというものもあるようですが、こちらはまだ使用したことがありません。)
◎ポイント
オブラートで服用しても効果に変わりはない。
他の服用方法は?
漢方薬の服用が全く苦にならないという方もいらっしゃいます。そうした方は、もちろんそのままの服用で全く問題ありません。
中には反対に「オブラートでの服用が苦手」という方もいらっしゃいます。
そうした方はゼリーに包んで食べるように飲むという方法もあります。市販品として売られているものもあります。服薬ゼリーと言われるような商品です。
毎日の服用となると高額になるのが最大の難点です。
寒天などで自作も出来るらしいので安価に取り組める方法もありそうです。
服薬ゼリーでの服用も特に問題ないと考えています。
服用ゼリーについてはあまり例数を持っていませんが、効果は出せていると感じています。
お湯に溶かして飲むという方法を実践されている方もいらっしゃいます。
もちろん、この服用方法でも問題はありません。
ただし、勘違いしないで欲しい部分としては、漢方薬をお湯に溶かして服用しても効果は上がりません。
お湯に溶かして飲んでも、口に含んだ漢方薬を水で流し込んでも、オブラートで服用しても、効果は変わりません。
「この服用方法ではより効果が期待出来る」というものは特にありません。
反対に「この服用方法では効果が減ってしまう」というようなことも特にないです。
極端に言えば
アイスクリームで包んで食べるように服用しても、お酒で服用しても効果は出ます。
(アイスを食べること、アルコールを飲むこと自体がその方に合っているかはまた別の問題として発生します。)
- ・そのまま水(お湯)で飲む
- ・服用ゼリーで飲む
- ・お湯に溶かして飲む
- ・アイスクリームに包んで食べる
どんな方法でも問題ありません。
どんな服用方法であっても、一先ずは毎日服用を続けることが重要です。
当店ではオブラートでの服用をお勧めしていますが、あなたに都合の良い方法でぜひ服用を続けてみて下さい。
なお、どれだけ服用を続けても、漢方薬が病態や体質に合っていなければ改善は期待出来ません。
この点は注意しておきましょう。
お薬の効果が感じられないという場合には、オブラートで服用しているから効果が出ていないのではなく、そもそも漢方薬が合っていない可能性の方が高いです。
服用方法は自由で構いません。ただし、毎日しっかり服用は継続しましょう。
もちろん漢方薬は病態や体質に合ったものを服用することが大前提です。
◎ポイント
服用方法は何でも構わない。毎日継続服用することの方が大事。
今回のひとりごとは以上です。
簡単なテーマなはずなのですが、割と長くなってしまいました。
次こそは短文スッキリひとりごとを目指します。
最後までお読みいただきありがとうございました。