こんにちは。
自律神経失調症/パニック障害専門のせいゆう薬局です。(漢方専門薬局です。)
今回のひとりごとは
自律神経失調症の治療に使う漢方薬は?
です。
自律神経失調症の治療にはどういった処方を使うのか?
ということでページを見に来た方にとっては肩透かしな内容になるかと思います。
具体的な処方を紹介するページではありません。
ただし、「どのような漢方薬を使ったら良いのか?」と探しに来たのであれば、参考になる内容になっているかと思います。
自律神経失調症を専門に治療している漢方薬局が使用する漢方薬について言及・解説しているのです。
長文にしない予定ですので、お読みいただければ幸いです。
当店では具体的な漢方薬(処方名)をサイト上でお知らせすることはありません。
何故ならば、自律神経失調症に使う漢方薬は多岐にわたり、その方々によって使い分けているためです。
「この処方で自律神経失調症が治ります。」という1つの漢方薬がある訳ではありませんし、2~3種の漢方薬で自律神経失調症全般に対応出来るというようなことでもありません。
自律神経失調症の原因は多種にわたり、原因とその方の体質に合わせて処方を選び、治療しながら調節していきます。
たった1つの処方(もしくは数種の処方)で治療が出来るとすれば、どれだけ簡単なことでしょうか。
当店としてもとても楽なので、そうなって欲しいです。
ただ、当店が専門店を名乗れているのは、これまでに難解・複雑な治療を数多く積み重ねることで、最適な処方を導き出せるようになっているためでもあります。
誰にでも出来る簡単な治療(自律神経失調症にはこの処方を使うという治療)であれば、当店のような専門店は必要なくなります。
処方を1つ作って、「これで治ります」と全国に向けて売り出せば良いだけだからです。
なお、稀に誤解をされている方がいらっしゃいますが、当店が自律神経失調症に良く効く漢方薬を編み出し、製造して販売しているということはありません。
処方を組み合わせているという意味では、新たな処方を作り出していますが、治療経過に合わせて組み合わせを調節してお出しするため、特定の処方を作り出している訳でもありません。
当店は既存の処方を用いて、その方にとっての最適な処方を選んでいくことで治療を行なっていきます。当店が作ったオリジナル処方で治療する訳ではありません。この点、ご理解いただければ幸いです。
実際のところ、自律神経失調症が治ってしまえば、当店のオリジナル処方であるとか、既存の処方(既製品)であることなどは特にこだわるところではないと考えています。
◎ポイント
当店独自の専門性は、自律神経失調症の治療をその方に合わせて最適な処方の組み合わせで行っていくこと。
ここから本題です。
当店で治療に用いる漢方薬の種類は
おおよそ 60種類です。(剤形違いの重複は除いています。)
この60種類を適宜組み合わせることによって、しっかりとした効果を引き出せるように選んでいます。
通常2種類の処方を組み合わせることで改善を目指しています。(何故、2種類なのかについてもいずれ投稿していきたいと思います。)
つまり、単純計算で3,600の組み合わせの中から適した処方を選んでいると言えます。
ただし、これはかなり大げさな数になっています。
この処方とこの処方は絶対に組み合わせないというものももちろんあります。
これまで使った組み合わせとしては、おそらく1000あるかないかくらいでしょうか。
常用する処方構成とすると、100くらいになるのかと思います。
それでも100種の処方(組み合わせ)を使い分けています。
この使い分けは自律神経失調症に対する漢方治療経験のない病院や薬局はもちろんのこと、医療に携わっていない(一般消費者の)方ではさらに理解・判別は難しいと思っています。
自律神経失調症の治療をインターネットでかき集めた情報を元に行っていくのは難しいと考えて下さい。
ちなみに当店は処方構成をネット上に明かすことはありません。(もちろん服用されている方にはお知らせしています。)
またいずれ「ひとりごと」として投稿していきますが、ある方に効果のあった処方が、同じような不調を訴えている方に効くかと言えばそんなことはないためです。そして、かえって体調を悪化させてしまう可能性もあります。
漢方薬は理解した上で使用する場合は安全な薬と言えますが、理解出来ていないのに使用すると危険な薬とも言えます。安心・安全な薬と思っているだけに、体調が悪化している原因が漢方薬にあると気付けないこともあります。
漢方薬とは意外とリスクの高い薬なのです。
長くなりそうなので、この話はまた別の機会にしていきます。
◎結論
あなたに100の漢方薬の使い分けが出来るでしょうか?
大事なのは適した処方を服用すること、そして決して合わない処方を服用しないことです。
この合わない処方が何であるかも理解は難しいかと思います。
ぜひぜひ漢方治療は専門家に任せて下さい。
(ただし、漢方専門薬局でも良く分かっていない人、実は居ます。というのが裏のひとりごとでした。)
出来れば、相談をして、いろいろと話を聞き、この人にだったら治療を任せても良いなという人(薬局)を選びましょう。
その「任せても良い人(薬局)」に選んでいただけるように今後も治療と精進を続けていきたいと思います。
今回は中文程度には纏められたでしょうか?
目標は1000文字程度でさらっと読める「ひとりごと」です。難しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。