経験例51 頭がもやもやする、微熱感、手足の痺れ 40代 男性 【 自律神経失調症の治し方 】


発病の経過と症状

ご相談いただいた症状は下記のものです。

頭がもやもやする
(クリアに物事を考えられない)
疲れやすい
微熱感
手足の痺れ
手の甲が赤くなる
頭が熱くなる
お腹の張り

・職場の部署異動があり、新しい役職についた
・異動前から強い不安感

発症は1ヶ月ほど前。1週間前から一気に悪化。

送別会などが続き、暴飲暴食はあったと思う。

その後、仕事も食事も落ち着いてきているのに悪化してきたので不安になった。


特徴

ご相談いただいた症状以外の特徴は

1.微熱感、ほてり、顔が赤くなりやすい、手足のほてり、寝汗が多い、皮膚の痒みなど 体の興奮状態は強い

2.疲れやすくはあるがその他の血流の低下症状はほとんど見受けられない。

3.夢が多く、焦燥感(そわそわ感)、不安感、眠りが浅いなど 脳の過敏状態は強い。

4.お腹が空いて美味しく食べれる 胃腸の乱れは強くない

「頭のもやもや感」は頭部(脳)での血流の低下とのぼせによる症状と考えた。

微熱感、皮膚が赤くなる、頭部が熱くなると体の熱・炎症・充血が強いのが特徴的でした。

体の興奮状態を鎮め、血流を改善していくことで、全ての症状が消えていくと判断しました。


治療経過

服用から1ヶ月

お腹の張りはたまに出るが回数がだいぶ減った。

微熱感、途中覚醒(眠りが浅い)、不安感が落ち着いてきた。

ここ2ヶ月が仕事の山場でもあるので、なんとか乗り切りたい。

服用から2ヶ月

多少の波はあるが、割と落ち着いてきている。

まだ疲労の状態や仕事へのプレッシャーによっては、眠りが浅くなったり、お腹が張ることもあるが稀になっている。

今のところ仕事には特段支障は出ていない。助かっている。

服用から3ヶ月

だいぶ落ち着いてきた。

仕事の波と避けられないアルコール摂取に体調が左右されている感覚。

お腹の張りはなくなった。

服用から4ヶ月

さらに落ち着いてきた印象。

仕事とアルコールに変わらず左右されるが、症状が出ること自体が減ってきている。

服用から5ヶ月

症状が出ることはほとんどなくなった。

仕事のストレスか眠りが浅くなることが月に1~2回程度。

それ以外は良好な状態。これから仕事が佳境に入るので、漢方薬を続けておきたい。

服用から6ヶ月

仕事はかなり忙しく、お酒の席も多かったが症状が出てくることはなかった。

仕事のプレッシャーはそれなりにあるはずだが、影響はほとんどない。

服用から7~12ヶ月

深酒をしてしまった時に不調が出ることはあったが、明らかに飲み過ぎが原因だった。

仕事も安定して出来ている。この間、仕事の異動もあったが問題なかった。

体調は十分に安定したので廃薬となりました。


考察

精神的な緊張とアルコール(飲酒)で一気に発病した例です。

一度発症してしまうと、原因となった緊張やアルコールが減ってもなかなか改善してきません。
改善どころか悪化していくこともあります。

自律神経失調症とは、自己回復力が低下してしまっている状態と言い換えても良いのかと思います。
放っておいて自然に治っていくということはほとんどありません。

この方は発症の原因も明確であったので処方を選ぶのも容易でした。

仕事での緊張・プレッシャーは強いままでの治療でしたから治るか心配されていたようですが、問題なく改善していきました。

もちろん、緊張感やストレスがない方が体調を良くしていきやすいのは間違いありませんが治療は十分にしていけると考えています。

頭がもやもやする、クリアに考えられないなど同様の症状でお悩みの方

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