発病の経過と症状
ご相談いただいた症状は下記のものです。
めまい
頭痛
耳鳴り
・帰宅が遅く、夕食が23時頃
・平日の日中・午後に症状が出る
4ヶ月程前から徐々に悪化してきた。
めまい、頭痛、耳鳴りと全て頭部(脳)での血流の低下が原因となる症状でした。
頭部の血流を低下させている原因を突き止め、治療する必要があると判断しました。
特徴
ご相談いただいた症状以外の特徴はあまり多くありませんでした。
1.冷たい飲み物を好むことから 体は興奮状態にある(ただし強い興奮ではない)
2.お腹が空いて美味しく食べれるなど 胃腸の状態は良好
3.精神状態も安定。たまに大きな音が気になる程度
4.日中眠い、頭痛、目がかすむ、光が眩しい、頭重感、頭がボーっとするなど 頭部(脳)での血流の低下は顕著でした。
症状や状態からはあまり特徴が把握出来ませんでしたが、生活環境・状態をお聞きしていく上で原因を特定。原因を治療することで頭部の血流を改善していくことにしました。
治療経過
服用から3日目
強い倦怠感が出ている。
服用初期に一時的な不調が出てくるめんけん反応(好転反応)であると判断。服用を継続してもらう。
服用から1週間
倦怠感と頭重感が減ってきた。それに伴い、頭痛が消失。
服用から3週間
耳鳴りが軽減。めまいもそれほどなくなってきた。
ただし、午後になると体がしんどく、疲労感が強いのが悩み。
服用から1ヶ月
改善してきているのは間違いない。ただし、まだ耳鳴りは出ている。
服用から2ヶ月
倦怠感、頭重感は明らかに改善。まだ耳鳴りはある。
服用から3ヶ月
耳鳴りも消えてきている。今のところ「辛い」という症状はない。
体調はいたって「普通」の状態。ただ「良好」な状態までは行っていない。
服用から4ヶ月
頭痛が再発。不安感も出るようになった。
思い当たるストレスはあり。
食べ過ぎもあってか胃腸も乱れてしまっている。
服用から5ヶ月
不安感はなくなり、頭痛は軽減してきている。
耳鳴りが強くなってきている気がする。
服用から6ヶ月
頭痛、耳鳴り、めまい、不安感 いずれも気にならなくなった。
これまでの半年間で体重が減り、適正体重に。すごく健康的な気分。
服用から7~9ヶ月
体調は良好。不快な症状は何も出ることなく過ごせた。
体質は改善されたと判断し、廃薬となった。
考察
自律神経失調症で相談が多いのは、この方のような頭部(脳)での血流の低下によって出てくる症状です。
頭痛だけでご相談いただくことはあまりありませんが、めまいや耳鳴りが出てくると生活に支障が出てきますし、不安な気持ちが強くなります。
この方の場合は、訴えておられる症状が少なく、それ以外の体調も比較的良好であったため、原因の特定は簡単ではありませんでした。
睡眠、飲食、排尿、排便、生活サイクルなどを聞いていくことで、やっと頭部(脳)の血流を低下させている原因を特定出来ました。
服用初期にはめんけん反応(好転反応)が出ました。
このめんけん反応は、処方がぴったりと合っていること、その方の回復力が強い時に稀に出てくる反応です。
(自律神経失調症の治療では1~2%程度の頻度と考えています。)
不快な症状が一時的に出るのですが、その後の経過は良いとされています。
(めんけん反応が出ないと治らないとか、改善スピードが遅いという訳ではありません。)
この方も1ヶ月目でかなりの症状が改善していくなど、改善のスピードは早いものでした。
3ヶ月目にはほとんどの症状は出なくなっていました。
4ヶ月目には症状がぶり返すのですが、治療から3ヶ月とまだ体調が安定する時期ではなく、心身に負担のかかる明確な原因があったため心配することはありませんでした。
適切な対応を取ることで、翌月にはほぼ良い状態に。
耳鳴りは治療が難しく、改善が遅れることが多いもので、この方も最後まで耳鳴りが残りましたが服用から6ヶ月で消失しました。
廃薬時には体質の改善も終了しています。
再発することもなく、体調良く過ごしていただけているかと思います。
ご相談は無料です。下記のリンクからご相談下さい。