経験例25 漢方薬を服用されて生まれた赤ちゃんのその後

※お客様の声02の方からのメール

お客様から2009年1月に次のようなメールを戴きました。掲載許可を頂きましたので、少し長くなりますが全文を紹介したいと思います。

「・・・ご無沙汰しております。私は平成13年9月より1年ほどでしたか、お世話になっていたものです。お客様の声に掲載していただきましたN.Kと申します。その後のご報告をしたくて勝手にメールを遅らせていただきます。もし、ご迷惑でしたら削除してください。

平成14年10月、リウマチの疑い→診断を受け、約2年ほど通院&加療していました。平成17年5月、大学病院の血液内科を受診し、精密検査を受けました。「確かに陽性反応(血液検査)は出ているが、だからと言ってリウマチとは言えない」とのことで、それ以来、一切の服薬を止め、現在に至ります。リウマチは渡辺先生の仰るとおり、妊娠中の一過性だったものと思われます。

漢方薬を服用しながら出産した子供も、この4月から小学生になります。本当に健康で、丈夫な子です。生後3ヶ月で、インフルエンザに感染(予防接種を受けられないので仕方がないです)。小児科の先生にもかなり心配されましたが、早々に回復して、驚かれました。

生後10ヶ月で上の二人が同時に水ぼうそうにかかりました。下の子に急いで予防接種を受けさせようと受診しましtが、「水ほうそうは感染力が非常に高く、すでに潜伏中であることは間違いないから打てない」と言われましたが、結局、感染しませんでした。その後は家族全員がインフルエンザにかかったときにも、下の子だけは無事でした。今、保育園ではインフルエンザが大流行中でして、同じクラスの半分以上が欠席中ですが、あの子だけは何ともなさそうです。

私はアレルギー体質なのですが、もっぱら関係ないようで、上の府たちと比べてもアレルギーのアの字も今のところありません。そして、下の子は生まれてから、1度も吐いたことがありません。下痢も生まれてから数えられる程度です。ノロウイルスにかかったことがありません。周囲で流行しても感染したことがありません。ろくに歯も磨かないわりに、虫歯が1本もありません。性格も明るく楽観的です。上の二人との違いは妊娠中に漢方薬を飲んでいたこと、これに尽きます。改めてすごいですね。

私自身も、働きながら、今、大学で心理学の勉強をしています(通信過程ですが)。お蔭様でパニック発作もお傷に安定しています。苦手だった電車にも乗れるようになり、スクーリングにも何度か参加しています。

本当に、その節はありがとうございました。私自身、そして、当時妊娠中だった子供もお世話になりました。よろしければ、上の報告を先生のHPで使っていただいて構いません。すべて事実ですので。」

「私からのコメント」

昔から言い古された言葉ではありますが、「良い畑(母体)に、立派な作物(赤ちゃん)は育つ」と言うとおり、お母さんの体調が赤ちゃんの健康を決定付けると言う傾向があるようです。今回、戴きましたメールのご報告の場を借りて漢方薬の胎児への影響について少し触れておきましょう。
胎児に対する漢方薬の影響はこれまでの漢方医学の長い臨床経験から、次のように結論づけられています。

1.禁忌薬(催奇性を持ち、妊娠中に絶対に服用してはならない薬方):
  催奇性(胎児を奇形にする作用)はこれまで一切報告されていません。

2.慎用薬(妊娠中には注意して服用したい薬方):
  慎用薬は主に流産の危険性を持ったもので、「下す」作用が強いものを言います。一部の漢方薬にはこの慎用薬に属するものがありますので、妊娠されたら、相談が必要です。

3.安胎薬(妊娠中に積極的に服用していきたい薬方):
  この薬方は母体を妊娠に耐えられる体力づくりをしてくれるとともに、胎盤を成熟させることで胎児を健康に育てていく効果のある薬方のことです。妊娠されたら、母子ともに健康に出産を迎えるためには安胎薬を中心にした漢方薬を服用していくことをお勧めします。

◎追記

上記のメールを戴きました翌日に追加の情報を戴きました。次のような内容でした。

『リウマチの治療を2年間受けていた病院にて、当初、「高脂血症」と診断されました。今でも忘れません。初診が11月だったのですが、「この数値は今年、当院にこられた患者さんの中で3番目に高い数値です。すぐに治療しないと駄目です」と言われました。渡辺先生にご相談したところ、「出産後、間もないのでそのくらいの数値でもおかしくない。それよりも高脂血症の薬の副作用で死亡例がある」とアドバイスを受けましたが、医師には断固として反対され、結局、リウマチの疑いが晴れるまで飲む羽目になりました。

リウマチの疑いが晴れ、私は高脂血症の薬からも解放されました。あれから4年近く経つ現在、運動をしているわけでもなく、大好きなお酒はおいしいし(笑い)、悲しいかな●kg太ってしまいましたが・・・年末の健康診断はオールAでした。やはり、渡辺先生の見解どおり、産後まもなく~1年ぐらいはあの数値でよかったんですね。』