【漢方薬屋のひとりごと11】 電気が走るような痛み

こんにちは。

自律神経失調症/パニック障害専門のせいゆう薬局です。
漢方薬だけで治療を行っていく、漢方薬専門店を営んでいます。

今回のひとりごとは、

チクッ・ビリッ

です。

今回は短いひとりごとで済むと思います。


自律神経失調症でご相談いただく際、決して多くはありませんが稀に

というご相談があります。
もちろんどこかにぶつけたなど、原因となるような負荷はかかっていないのにです。

注:このイラストは大げさです

症状についての表現はある程度ばらけます

など。
ただ、電気が走るようなという点では一致するように思います。
針で刺されたような感覚という表現もあります。

多いのは頭皮や後頭部、首筋付近ですが、腕や足、胸付近にも症状として出てくることがあります。
(胸付近に出てきた場合、心臓が悪いのではないかと心配される方が多いと思います。)

一瞬、一部分であることがほとんどです。長く続いたり、痛みの範囲が広いこともほぼありません。

たまにしか出てこないことが多いですが、体調不良時には頻度が増える傾向があります。

さて、この症状の原因は何なのでしょうか??

結論としては

わからない

本当にすみません。
期待して読んでいただいたかもしれませんが、実際、何がどうなってこの症状が起こっているか説明が出来ません。

ただ、推測できるとすれば神経伝達系の乱れであろうとは考えられます。
神経伝達(神経間の情報伝達)は電気信号としてやりとりしています。
体表部で電気伝達の乱れが起こっているのであろうと推測は出来ます。

そして、こうした症状は血流が悪いなど自律神経系の乱れが出ている時に出やすいとも言えます。

実際、当店にもご相談があり治療をしていくのですが、この電気が走るような痛みという以外の不調・症状が改善していくと共に、この症状も改善していきます。

というのが当店が分かっている現状です。

なんかわからんが治った

漢方治療を長年行っていると良くあるのですが、症状の原因や発症のしくみは不明(いわゆる謎の症状)だが、その他の体調不良を治していくと自然と治っていくという経過は多いです。

これは、たくさんの不調・症状が出ていたとしても、たくさんの症状の原因はおおよそ1~2個に集約されているためと考えています。

1つ1つの症状を個別に改善していくのではなく、症状の原因を1つ治療してあげることで、たくさん(複数)の症状を改善していくことが出来るのが漢方治療の特徴です。

ただし、これは原因治療を行っていく漢方治療でなくては出来ません。

病院や町の漢方薬局は、症状別漢方(1つ1つの症状を個別に治療していく方法)をされていることが多いです。これは本来の漢方治療のあり方ではありません。

頭痛がある時には、頭痛を治そうとするのではなく、頭痛の原因を治そうとしなければならないのです。頭痛そのものを治そうとすると大抵失敗します。特に慢性的な頭痛の治療の場合は、この傾向が顕著です。


今回のひとりごとで伝えたかったのは、

電気が走るような痛み

で不安に思われる方もいらっしゃるかと思いますが
体調不良時や血流低下時に出てくることのある症状である。
そして治していける症状である。

ということです。

特に頭部でズキッと症状を感じてしまうと、脳の病気なのではないか、
胸部でピリッと症状を感じてしまうと、心臓の病気なのではないか、
重篤な疾患なのではないかと強く不安に感じてしまうことがあると思います。

そんなに心配の必要はないです。


おそらく「体調はものすごく良好なのに、電気が走るような痛みだけが出てくる」というようなことはないと思っています。

この電気が走るような痛みだけを目安に治療をしていくのではなく、その他の体調不良・症状を治療していくと自然と治っていく症状です。

繰り返しですが

治るよ

自律神経失調症の患者さんの中でも、この電気が走るような痛みを感じる方は稀な方です。

ただ、当店は自律神経失調症の専門店である分、結果としてこの症状を感じる方の治療は多く行ってきています。

原因の説明は難しい症状ですが治療は可能ですし、それほど心配するような症状でもないと考えています。

もしこの電気が走るような痛みも含めて、体調不良でお困りのようであれば、当店にご相談下さい。

今回のひとりごとは以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。