【漢方薬屋のひとりごと2】 不登校(体調不良による)の治療

こんにちは。自律神経失調症専門の漢方薬局、せいゆう薬局です。

当店では、体調不良による不登校のお子様の治療をよく行っています。
改善率は比較的高いです。(若く回復力が高いことが起因しているかと思います。)

わざわざ「体調不良による」と書くのは、体調は問題ないがそれ以外の理由(いじめ、勉強が楽しくない、学校が楽しくない、先生が苦手、友達が出来ない等)で学校に行きたくないお子様には対応出来ないという当たり前の理由からでもあります。
漢方治療では、体調を良くしていくことは出来ますが「学校に行きたくない」という気持ちを変えることは残念ながら出来ません。

ただし、体調さえ良くなれば学校に行きたいということであれば、漢方治療でお手伝いできると考えています。


5月に入り、治療中の方から経過のご連絡が入ってきています。親御さんからの経過報告になるのですが、新学期・新入学後からここまで今のところ無遅刻無欠席が続いているとの報告が多いです。

治療の開始時期などはもちろんバラバラではありますが、不登校のお子さんの治療は現在概ね順調です。

年度が替わりクラスや学校、先生・友達といった環境が変わる場面では、どうしても体調は乱れやすくなります。しばらくは気力で頑張れても、ゴールデンウィークで頑張りが途切れると、途端に調子が悪くなるということも珍しくはありません。

したがって、不登校のお子さんの治療では新年度が始まってしばらくは少し心配ではあります。
今年は概ね順調で無遅刻無欠席の報告が多く、安心しているところです。

ただ、まだ治療の途中であり、体調が完全に良くなっている訳ではありません。
不調がありながらも、遅刻せず・欠席せずに登校出来るくらいの状態にまでは回復してきているという状況です。あともうひと踏ん張りです。

回復が順調に進んできている場合には、あとは漢方治療を継続していくだけですので特に心配はしていません。調子の良い状態まで改善させていけると考えています。

出来るだけ多くのお子さんを調子の良い状態にして、元気に何の不安も心配もなく登校出来るようにしてあげられればと考えています。


不登校のお子さんの体調不良で一番多いのが、朝起きられないことです。

などが多いです。
昼過ぎから(夕方以降)は元気という経過も珍しくありません。
病院では起立性調節障害やPOTSなどと診断されることがありますが、西洋医学的には明確な治療手段がないようです。

他には、朝起きは出来るが登校前になると頭痛、動悸、吐き気、腹痛、下痢などの不調が出てくるお子さんもいらっしゃいます。

登校の際の公共交通機関(バスや電車)に乗れないために登校出来ないというお子さんもいます。
不安や恐怖で乗れない、乗ると腹痛や尿意が出てくる、乗り物酔いが酷いなど。

お子さんは比較的回復力も高いため、改善の確率は高いです。
もし体調不良による不登校でお悩みのお子さん・親御さんはご相談下さい。


小学生・中学生・高校生・大学生まで不登校でのご相談は多いです。

お子さんの体調不良は、親御さんから見ても心が締め付けられるような気持ちかと思います。

漢方薬で治療が出来るのではないかと思っていただければ幸いです。