高血圧【自律神経失調症の治し方】

あなたの「高血圧」自律神経失調症が原因ではないですか?

自律神経失調症では、自律神経の乱れによって様々な症状が現れてきます。
自律神経の一番の役割は、循環器(心臓と血管)をコントロールすることです。循環器症状である高血圧も現れやすい症状と言えます。



漢方医学では

当店は自律神経失調症を専門的に扱う漢方薬局です。
漢方医学的な考えから、30年以上自律神経失調症について研究と漢方治療を続けています。

漢方医学は統計による学問です。当店のように疾患を絞って治療経験を重ねていくと有益な治療データが得やすくなります。
自律神経失調症を専門にしている当店だからこそ、自律神経を整えていく方法についても他の漢方専門薬局さまよりも広く深く知っていると考えています。
これまでの当店における多くの治療経験から「高血圧」という症状について言えるのは下記のものです。


漢方医学的な視点での「高血圧」

(古典的)漢方医学的な観点から「高血圧」を考えると、「高血圧」は治療の対象ではありません。
血圧という概念が生まれたのは1700年代、人間の血圧が初めて測定されたのは1800年代です。この頃には、既に漢方医学の体系はほぼ完成した状態にありました。

漢方医学が研鑽を磨いていた時代には血圧を始め、血液検査のような概念もなく、治療は患者からの聞きとりと視診・触診などによってのみなされていたのです。
恐らくは高血圧という状態を他の症状・情報から無意識的に読み取り治療していたのかと思います。

よって漢方医学的には高血圧は治療の対象となりません。

ただ既存の処方の中に、高血圧に効果があるということが見つかり、治療にも用いられるものも出てきています。
こうした処方は、高血圧を治療するために作り出されたものではなく、他の症状を治療していくために作られた処方であり結果として血圧も下がるという点をご理解下さい。

その他の症状を治療出来るような(証≒体質に合った)処方でなければ、血圧を降下させる効果は期待出来ないと考えましょう。


高血圧のタイプと処方

高血圧に効果のある処方から、逆説的に高血圧の方のタイプが分類されていきます。
高血圧のタイプの一番の特徴としては、緊張感が高いタイプが多くなります。

他にも
・のぼせなどの熱症状が高いタイプ
・血流が著しく悪いタイプ
・加齢によるタイプ
・冷えの強いタイプ

などがあります。

高血圧に効果があるとされる一般的な処方は

・大柴胡湯
・黄連解毒湯
・防風通聖散
・七物降下湯
・六味丸
・八味地黄丸

などが挙げられます。

上記のように簡易的にタイプ分けをして処方を紹介されていることが多いですが、「こういう方には使えません」というデメリットが紹介されていることはほぼありません。

実際、漢方薬を運用していく上では、出てきている多くの症状がその処方の適応にピタリと合っていても
「たった1つ、この症状が出ている人にはこの処方は使えない」
という事例はいくらでもあります。

体質に合わない処方を服用して体調を崩してしまうことはよくあります。

全く知識のない一般の方では当たり前ですが、漢方薬について理解のない医師・薬剤師でも体調を乱すような処方を出していることがあります。

間違った処方を服用し体調を崩したことで、さらに血圧が上がってしまったということにならないように注意しましょう。

単純に血圧を下げるという視点だけで考えると西洋医学の降圧剤は、素早く明確に血圧を下げてくれます。
余程の理由がない限りは、漢方薬でただ血圧を下げるという治療を行う必要性はないでしょう。

もちろん西洋医学の薬は使いたくない、漢方薬で血圧を下げたいということであれば、いつでもご相談下さい。


自律神経失調症における「高血圧」

それでは自律神経失調症の方に出てくる「高血圧」を当店ではどのように考えているのかお話していきます。

当店でも、やはり高血圧を治療の目標・目的にすることはありません。
自律神経失調症の方には、高血圧以外にさまざまな症状が出てきています。

これまでの治療経験上、高血圧という症状は特に意識せず
訴えておられるたくさんの自律神経失調症状を治療していくと、血圧が下がり安定してくることが分かっています。

つまり自律神経の乱れを整えてあげると、自然と血圧は安定してくるということです。
自律神経失調症で血圧が高いという方には、わざわざ血圧を下げるという治療をしなくとも自律神経を整えていく治療をしていくだけで十分だと考えているのです。

ほとんどの方が血圧が高いために体に不調が出ていると考えています。
しかし、実際は体に不調があるから血圧が高くなっていると考えてみましょう。

ただし、これは「高血圧」の原因が自律神経の乱れによって引き出されている場合です。
高血圧の原因には動脈硬化などの身体構造的な要因もあります。
こうした原因がないかの検査は予め必要であると考えています。


自律神経失調症の判定

ここで気になってくるのは、ご自身が自律神経失調症であるかどうかでしょう。

まず自律神経失調症とは、西洋医学的に認められた正式な病名ではありません。
したがって、医師は患者を「自律神経失調症」と診断することも、カルテに診断名として記載することもありません。

病院を受診されても、

・症状を訴えてはいるが、検査では何も異常が見つからない
・症状が長期にわたって慢性的に出てくる

という、何の病気か分からないという時に「自律神経失調症」と伝えられることが多いようです。

この時「検査をしてもどこにも悪いところはない(異常はない)ので精神的なものでしょう」と精神疾患とされてしまったり、「あなたの気のせい」の一言で片付けてしまわれることもあるようです。

したがって、治療では抗うつ薬であったり、精神安定剤など精神治療を主として行われることが多くなります。当店にご相談いただいく方でも、およそ半数の方で既に抗精神薬を処方されています。

上記の2項目にプラスして、

・主として血流低下症状が多く見られるとき

当店はその方が自律神経失調症であろうと考えています。

自律神経失調症で良く出てくる症状については 症状の特徴 をご覧下さい。
多くの症状が当てはまるとすれば、自律神経失調症である可能性は高いと言えるでしょう。

もちろん、ご相談いただければ

・自律神経失調症であるかどうか
・自律神経を乱している原因は何であるか
・その原因は漢方治療で改善可能なのか

などにお答えしていけます。

自律神経を乱すのには、必ず原因が存在します。当店での30数年に渡る経験上、自律神経を乱している原因さえ分かれば、治療は可能です。
当店はこの自律神経を乱している原因を見つけ出すことに特化した漢方薬局であると自負しています。


ご相談は無料です。下記のページからご相談下さい。

漢方薬をご注文いただき、購入されるまでは料金はかかりません。
詳しくは↓「相談から購入までの流れ」をご覧下さい。


西洋医学では

西洋医学でも高血圧の原因を突き止められることは少ないと言われています。

高血圧には下記の2つのタイプがあり

・本態性高血圧 = 原因不明の高血圧
・二次性高血圧 = なんらかの病気の影響で二次的に血圧が上がっている

高血圧の患者さんの内、本態性高血圧(原因不明≒原因を特定出来ない)が9割を超えると言われています。

実は西洋医学でも血圧が上昇する原因について、まだまだ不明な点が多いようです。
本態性高血圧のほとんどは生活習慣や環境要因によるものと考えられていますが
この内いくらかは自律神経の乱れが原因ではないかと考えています。

現在では降圧剤(血圧降下剤)さえ服用してしまえば、ほとんどの方で血圧のコントロールが可能です。
ただし、一度服用を始めてしまえば、その後はずっと服用を続けていかなければならない事がほとんどです。

高血圧以外に身体に不調があるとすれば、自律神経失調症を疑ってみましょう。
自律神経を整える治療をしていくことで、体調も良くなり、血圧も下がっていく可能性があります。

漢方治療は根本治療であるため、治療が終わってしまえば再発の可能性は小さいですし、服用を続けていく必要はありません。
体調不良と高血圧の両方を同時に治療出来ると考えれば、漢方治療を検討する余地は多くあるのではないかと思います。


当店は専門店として、多くの経験を持っております。ぜひご相談下さい。