こんにちは。
自律神経失調症専門のせいゆう薬局です。
今回のひとりごとは
強い飢餓感(空腹感)です。
空腹感と聞くと「お腹が空いた」という良いことのように感じられますが
この空腹感が強く出過ぎてしまうと激しい・耐え難い空腹感、つまり「飢餓感」として症状を感じてしまうことがあります。
今回はこうした飢餓感についてお話していきたいと思います。
飢餓感とは
飢餓感とは、単なる空腹感とは異なり、死を意識してしまうほどの空腹感であったり、震えや動悸・頻脈、脱力感などの身体症状を伴ったり、焦燥感や恐怖感・不安感などの精神過敏症状を伴うような不調です。

正直なところ、この飢餓感は経験したことのある方にしか分からないものなのかと思います。
当店にもこの飢餓感についてご相談をいただくことはちらほらとあるのですが、「飢餓感」という言葉で説明いただくことがほとんどで、具体的な症状として訴えられることは少なく、表現が難しいのではないかと感じています。
ひとりごとを書いている私もこの飢餓感を経験したことがないため、飢餓感の説明についてどうしたら良いのか困っているところもあります。
ただ、この飢餓感についてのご相談をいただくことは思いの外多いものです。
そして漢方治療を行うことで改善していける症状であることも先にお伝えしておきます。
一般的に出てくる飢餓感
この飢餓感の原因として、最も疑われるのは低血糖によるものです。
血糖値が低下した時、人は空腹感を感じるようになります。

そこからさらに血糖値が低下した時、この空腹感を超えて「飢餓感」が発生するのだと言われています。
血糖値の低下では身体症状も精神症状も出てくることがあるため、説明としても合っていると言えます。
ただし、こうした血糖値の低下(低血糖)によって出てくる飢餓感については、悩んでおられる方は少ないのかと考えています。
低血糖による飢餓感は、血糖値を上げることで解決する問題であるためです。
低血糖の中には、反応性低血糖(食後に低血糖を起こす)と呼ばれる特殊なケースもあるのですが、こちらも適切な対処さえしてしまえば飢餓感を起こすほどの低血糖は避けることが出来ます。
今回、このひとりごとで取り扱いたいのは、こうした飢餓感が血糖値の低下によらないパターンのものです。
・食べ物を食べて血糖値は上がっているはずなのに飢餓感(空腹感)が治まらない。
・何か特別なことがあった訳ではないのに突然飢餓感(空腹感)が出てくる。
分かりやすい分別方法は、食べても治まらないことと言って良いかと思います。
低血糖によらない飢餓感(空腹感)です。
当店で治療が可能な飢餓感と考えています。
飢餓感の原因
それでは、低血糖によらない飢餓感はどうして出てきているのでしょうか?
当店でも厳密な原因・メカニズムは分かっていませんが、どういった体質・状態の方がなりやすいのかはある程度把握出来ています。
体と脳の興奮状態が強い方
です。
特に胃腸機能の興奮が強い方に、こうした飢餓感が出やすい傾向があります。興奮状態とは、熱・炎症・充血・過活動状態を示します。
飢餓感を引き出しているのは、胃腸の過活動状態が原因ではないかと考えています。
また、稀に脳の興奮状態から飢餓感を感じてしまう方もいらっしゃいます。
精神的なものから飢餓感を感じることが多く、過食傾向(反転して拒食傾向も)を伴うことが多いです。過食と拒食を繰り返すという方もいます。
胃腸が興奮しているとは
胃腸機能が興奮すると、上述のように熱・炎症・充血・過活動が顕著になります。
・炎症、充血が起こりやすくなる
漢方医学(東洋医学)では、唇・舌・口腔内から肛門までを胃腸機能であると判断しています。
つまり胃腸での興奮では、唇から肛門までで炎症や充血が起こりやすくなっていると考えていきます。
例えば
- ・口唇炎、口角炎
- ・口内炎
- ・舌炎
- ・歯肉炎
- ・咽頭炎
- ・食道炎
- ・胃炎
- ・腸炎
などです。
視認出来なくても痛みを伴う場合は、炎症・充血が起こっている可能性があります。
熱を持ちやすく、口や喉などを含む内臓で熱感を感じるようになったり、冷たい食べ物・飲み物を欲するようになる傾向もあります。

一方、冷たい物を摂取すると調子が悪くなることもあるため、冷たいものを無意識に避けている方もいらっしゃいます。
過活動状態ではたくさんの不調が出てきますので、一部の抜粋にしておきます。
- ・食欲過多
- ・食欲不振
- ・胃痛
- ・胃もたれ
- ・吐き気
- ・ゲップ
- ・胃が張る
- ・お腹が張る
- ・呑酸(酸っぱい水が上がってくる)
- ・下痢~軟便
- ・便秘
- ・おならが多い
- ・食後の体調不良

などです。
まだまだたくさんありますが、これらは過活動状態から出てくる症状です。
ただし、これらの症状は胃が弱ってしまっている時にも出てくることがあるので、自己判断はしない方が良いとも考えています。
なお、胃腸機能の過活動状態という概念自体が西洋医学にはありません。
病院をいくら受診しても、検査を行っても胃腸が活動的過ぎるという診断はもらえないので注意しましょう。
西洋医学では、胃腸の不調=胃腸が弱っていると判断されます。
上記のような胃腸の不調がある方で、飢餓感(激しい空腹感)を感じてお悩みの方は当店で漢方治療が可能であろうと考えています。
精神的なものからくる飢餓感
胃腸の興奮を伴わない形で飢餓感を感じている方は、脳の興奮状態から引き出されていることが多いです。
脳の興奮が起こると
- ・緊張感が高い
- ・イライラ
- ・怒りっぽい
- ・ヒステリックになる
- ・寝付きが悪い
などの不調が出やすくなります。

こうした脳の興奮状態が続くと今度は脳が疲労を起こして
- ・抑うつ感
- ・憂うつ感
- ・やる気が出ない
- ・楽しくない
- ・死にたいと考える
などの抑うつ系の精神症状が出やすくなります。
こうした脳の興奮状態がある方で、飢餓感(激しい空腹感)を感じてお悩みの方も当店で漢方治療が可能であろうと考えています。
飢餓感を感じることはとても稀
激しい空腹感、飢餓感を感じるという方はとても稀です。
特に低血糖症状以外で感じる方はほとんどいらっしゃいません。
ただし、日本全国を見た場合には珍しいですが、それでも全くいないというほどではありません。
当店でも年に3~4人はご相談をいただくような印象です。
当店のような地方の小さな漢方薬局に相談いただく方だけでこれだけの人数が居ます。
全国的には数百人~千人単位で悩まれている方がいるのかと思っています。
この飢餓感について漢方治療を行って改善していく確率としては、自律神経失調症の中では高い方です。比較的高い確率で治せる症状であると認識しています。

飢餓感の原因割合的には、
胃腸機能の興奮から飢餓感が出ている:8割
脳の興奮から飢餓感が出ている:2割
くらいでしょうか。
胃腸機能が興奮している方は、ほとんどの場合脳にも興奮が起こっているとも考えています。
ご自身の周りを見渡した時、飢餓感・激しい空腹感で悩んでいる人を見かけることはほぼないと思います。ただ、全国では悩んでいらっしゃる方が一定数以上はいらっしゃいます。
情報がないからこそ、治らないのではないかと諦めてしまっている方もいるかもしれませんが漢方治療であれば改善していける可能性は高いと考えています。
低血糖ではないのに強い飢餓感(空腹感)を感じていらっしゃる方は、漢方治療で改善する可能性が高いと考えてみて下さい。
なお、低血糖による飢餓感は、低血糖対策さえしてしまえば特に悩むような必要はありません。
この低血糖対策も漢方薬で可能であったりします。
治療について
この飢餓感の漢方治療については、どこの漢方治療でも良いという訳ではなく、やはり同じような症状の治療経験が多いところが良いかと思っています。
当店は低血糖によらない飢餓感(強い空腹感)の治療経験がおそらく豊富な方だと思います。
もしお悩みの方は当店に相談してみて下さい。

低血糖による飢餓感という症状が出ている方には飢餓感以外にもたくさんの不調が出ている方がほとんどです。
飢餓感以外の不調も同時に改善していけるのが漢方治療の大きなメリットでもあります。
繰り返しになりますが、比較的改善しやすい症状であると考えています。
これを機会に飢餓感の改善と体調の良い状態を目指してみて下さい。
最後に
**低血糖による飢餓感**
低血糖による飢餓感(空腹感)は、西洋医学的な治療が行われることが多いです。
糖尿病に類することも多く、セットで治療することが多くなります。
低血糖を起こさないようにコントロールしていくだけなので、それほど難しくはありません。
この低血糖による飢餓感も漢方治療が出来ない訳ではありません。
低血糖という状態を治療していくという方法ではなく、体に出てきている不調を改善していくことで低血糖状態が起こりにくくしていくというような治療法になります。
(漢方治療は血液検査の結果<血糖値>で治療・処方を決めるようなことはしないためです。)
**低血糖ではない飢餓感**
ここまでお話してきたように低血糖によらない飢餓感についても漢方治療は可能です。
得意としていると言っても良いのかもしれません。
治せる可能性は高い不調・症状です。
周囲に同じような不調を訴えている方は少ないかもしれませんが、困っている方は日本全国を見た時には多いです。治療して改善されている方ももちろんたくさんいらっしゃいます。
低血糖によらない飢餓感は検査結果に異常がみられないため、医師や家族にも理解されないことが多いです。精神疾患として処理されてしまうこともあります。
治療にお困りの際には、ぜひ当店にご相談下さい。治療していけると考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
